日本の大手企業ランキング!売上・年収・働きがいから徹底比較

日本の大手企業ランキング (1)

「とりあえず有名な大手企業に入れば安心かな?」「日本の大手企業って、具体的にどんな会社があるんだろう?
就職活動を始めたばかりのあなたは、こんな風に考えていませんか?周りの友人が次々と有名企業の内定を得ていく中で、焦りや不安を感じることもあるでしょう。

多くの就活生が、企業の売上高や知名度ランキングを見て「上位の企業=良い会社」と考えがちです。しかし、その数字だけで本当にあなたに合った企業を選べるのでしょうか?

この記事では、単なる売上高ランキングだけでなく、就活生が本当に知りたい「平均年収」や「働きがい(ホワイト度)」といった多角的な視点から、日本の大手企業を徹底比較します。さらに、大手企業で働くことのリアルなメリット・デメリット、そしてランキングの数字に惑わされずに「自分だけの優良企業」を見つけるための具体的な方法まで、余すところなく解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたは「大手だから」という漠然とした理由ではなく、自分自身の価値観に基づいた企業選びの軸を手にしているはずです。後悔のないキャリアをスタートさせるため、さっそく見ていきましょう。

この記事でわかることリスト
  • 売上・年収・ホワイト度は企業選びの参考軸だが、“正解”ではない
  • 高年収企業は商社・M&A・不動産・キーエンス型メーカーが強い
  • 働きがいは、制度×文化×人間関係のバランスで決まる
  • 業界別の特徴と自分の価値観を照らし合わせてマッチ度を見極める
  • 就職活動は「自己分析→情報収集→マッチング」がカギ
1分で読める!この記事のまとめ

この記事は、「売上高」「年収」「働きがい(ホワイト度)」の3軸で、日本の大手企業を比較・分析した就活生向けの完全ガイドです。

「とりあえず有名企業に行けばいい」ではなく、自分の価値観に合う“本当に納得できる企業”を見つける方法を提案。各業界・企業の具体例、働くメリット・デメリット、企業選びの3ステップも丁寧に解説されています。

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目次

そもそも大手企業とは?定義を解説

そもそも大手企業とは?定義を解説

就職活動で頻繁に耳にする「大手企業」という言葉ですが、実は法律などで明確に定められた定義は存在しません。一般的には、資本金の額や従業員数が多い、知名度が高い、各業界でトップクラスのシェアを誇る企業を指すことがほとんどです。多くの人がイメージする「誰もが知っている有名な会社」が、大手企業と言えるでしょう。

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大手って何?基準はあるの?

一般的に使われる大手企業の基準

大企業と中小企業

大手企業と中小企業を分ける基準は、中小企業基本法で定義されている「中小企業」に当てはまらない企業、ということになります。少し複雑ですが、以下の表を見るとイメージが掴みやすいでしょう。この基準を超える企業が、一般的に大手企業(大企業)と呼ばれます。

業種中小企業の定義(以下のいずれかを満たす)大手企業(大企業)の目安
製造業、建設業、運輸業など資本金3億円以下 または 従業員数300人以下資本金3億円超 かつ 従業員数300人超
卸売業資本金1億円以下 または 従業員数100人以下資本金1億円超 かつ 従業員数100人超
サービス業資本金5,000万円以下 または 従業員数100人以下資本金5,000万円超 かつ 従業員数100人超
小売業資本金5,000万円以下 または 従業員数50人以下資本金5,000万円超 かつ 従業員数50人超

中小企業庁「中小企業・小規模事業者の定義」を基に作成

ただし、これはあくまで法律上の分類です。就職活動においては、業界内での影響力や事業規模、ブランド力なども加味して「大手企業」と認識されることが多いのが実情です。

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名が知れている=大手。でも「自分に合う会社か」は別問題です。

この章でわかること
  • 法律上は「中小企業でなければ大手」だが実態は曖昧
  • 一般には「資本金・従業員数が多い+知名度が高い」企業
  • 業界内シェアやブランド力も“大手”と呼ばれる要素になる

日本の大手企業ランキングTOP30【年収編】

日本の大手企業ランキングTOP30【年収編】

企業選びで最も気になる要素の一つが「年収」ではないでしょうか。ここでは、最新の有価証券報告書や信頼性の高いメディアの情報を基に、日本の大手企業の平均年収ランキングTOP30をご紹介します。高年収企業にはどのような業界が多いのか、その傾向にも注目してみてください。

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お給料が高い会社ってどこ?どんな業界?

順位企業名平均年収(万円)業界
1M&Aキャピタルパートナーズ2,478金融(M&A仲介)
2キーエンス2,182電気機器(FAセンサー)
3三菱商事2,091総合商社
4ヒューリック1,803不動産
5伊藤忠商事1,579総合商社
6三井物産1,549総合商社
7地主1,718不動産
8丸紅1,469総合商社
9住友商事1,406総合商社
10電通グループ1,304広告
11野村ホールディングス1,250金融(証券)
12三井不動産1,273不動産
13三菱地所1,264不動産
14武田薬品工業1,103製薬
15東京エレクトロン1,285電気機器
16三井住友フィナンシャルグループ1,189金融(銀行)
17ソニーグループ1,084電気機器
18三菱UFJフィナンシャル・グループ1,118金融(銀行)
19商船三井1,071海運
20アステラス製薬1,069製薬
21日本郵船1,061海運
22中外製薬1,051製薬
23サントリー食品インターナショナル1,048食品
24ソフトバンクグループ1,040情報・通信
25博報堂DYホールディングス1,036広告
26トヨタ自動車961自動車
27任天堂988ゲーム・玩具
28NTTデータグループ954情報・通信
29日立製作所916電気機器
30KDDI948情報・通信

※各社の有価証券報告書、東洋経済オンラインダイヤモンド・オンライン等の公開情報を基に作成(2024年〜2025年3月期情報中心)。平均年収は変動する可能性があります。

なぜ年収が高い?業界ごとの特徴

ランキング上位には、総合商社、M&A仲介、不動産、キーエンスのような高収益メーカーが並びます。これらの業界・企業が高年収である理由は、ビジネスモデルにあります。
例えば、M&A仲介は一件あたりの取引額が非常に大きく、成功報酬が高額になるため、社員への還元も大きくなります。総合商社は、資源やエネルギーといった大規模なトレーディングや事業投資でグローバルに利益を上げています。キーエンスは、付加価値の高い製品を工場を持たずに企画・販売する「ファブレス経営」で驚異的な営業利益率を誇ることが、高年収の源泉となっています。

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年収=生活の質に直結。でも“時間や精神的な余裕”とのバランスも大切!

この章でわかること
  • 上位はM&A仲介・総合商社・不動産が独占
  • ビジネスモデルの利益率の高さが年収を決めている
  • 高年収企業は激務傾向もあるため「中身」を要確認

日本の大手企業ランキング【働きがい・ホワイト度編】

日本の大手企業ランキング【働きがい・ホワイト度編】

高い年収も魅力的ですが、「長く健康的に働けるか」という視点も非常に重要です。ここでは、残業時間、有給休暇の取得しやすさ、福利厚生の充実度などから「働きがいのある企業=ホワイト企業」をランキング形式で紹介します。

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長く気持ちよく働ける会社って?

働きがい(ホワイト度)を測る指標とは?

「ホワイト企業」に明確な定義はありませんが、一般的に以下の指標で判断されます。これらのバランスが取れている企業ほど、働きやすい環境だと言えるでしょう。

  • 労働時間: 月間平均残業時間が少なく、年間休日が多い。
  • 有給取得率: 制度としてあるだけでなく、実際に休暇を取得しやすい文化がある。
  • 給与・福利厚生: 業界水準以上の給与や、住宅手当・育児支援などの手厚い福利厚生がある。
  • 成長環境: スキルアップのための研修制度やキャリアパスが明確である。
  • 企業文化: 風通しが良く、多様性が尊重される職場である。
  • 従業員定着率: 社員の離職率が低い。

働きがいのある企業ランキングTOP10

各種調査や口コミサイトの評価を基に、働きがいが高いと評判の大手企業をピックアップしました。

順位企業名業界特に評価されるポイント
1グーグルIT自由な社風、高い給与水準、充実した福利厚生
2アステラス製薬製薬フレックスタイム、在宅勤務など多様な働き方を推進
3日本たばこ産業(JT)食品年間20日の有給休暇、充実した特別休暇、カフェテリアプラン
4NTTデータIT多様な研修プログラム、キャリアコンサルティング制度、D&I推進
5リクルート人材・情報ボトムアップの文化、成長機会の多さ、高い当事者意識
6味の素食品高い有給取得率、ワークライフバランスの推進
7サントリーホールディングス食品「やってみなはれ」精神、挑戦を後押しする文化
8ソニーグループ電気機器フレックスタイム制度、グローバルな環境、技術力の高さ
9伊藤忠商事総合商社「朝型勤務」の導入による生産性向上と残業削減
10小柳建設建設ユニークな福利厚生(社員寮、社員旅行)、地域貢献活動

OpenWork「働きがいのある企業ランキング」や各社公開情報等を参考に作成。

これらの企業は、社員の働きやすさや成長を支援する制度を積極的に導入しています。例えばアステラス製薬やNTTデータは、多様な働き方やキャリア形成をサポートする制度が充実しており、個人のライフステージに合わせた働き方が可能です。

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ホワイト=“甘い”ではなく、“人を大切にする”会社を見極めよう。

この章でわかること
  • 評価軸は残業、有給取得率、制度、文化、定着率など
  • グーグル・味の素・アステラス製薬などが高評価
  • 多様性や社員の声を活かす「企業文化」が満足度を決める

日本の大手企業ランキングTOP10【売上高・全業界編】

日本の大手企業ランキングTOP10【売上高・全業界編】

企業の規模や社会への影響力を測る上で最も基本的な指標が「売上高」です。ここでは、全業界を横断した売上高ランキングTOP10を見ていきましょう。日本の経済を牽引する巨大企業が顔を揃えます。

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日本のトップ企業って、どこが売れてるの?

順位企業名売上高(兆円)主な事業
1トヨタ自動車48.0自動車
2ホンダ21.6自動車、二輪車
3三菱商事18.6総合商社
4伊藤忠商事14.7総合商社
5三井物産14.6総合商社
6NTT13.7情報・通信
7三菱UFJフィナンシャル・グループ13.6金融
8ソニーグループ12.9電気機器、エンタメ
9日産自動車12.6自動車
10ENEOSホールディングス12.3エネルギー

※各社の2025年3月期決算短信等の公開情報を基に作成。売上高は概算値。

ランキングから見る日本経済の動向

このランキングを見ると、自動車産業と総合商社が日本の売上高トップ層を形成していることが一目瞭然です。トヨタ自動車の売上高は圧倒的で、日本の基幹産業としての存在感を示しています。また、三菱商事をはじめとする総合商社は、世界経済の動向や資源価格に影響を受けつつも、多角的な事業展開で安定した収益を上げています。情報通信のNTTや金融の三菱UFJなども名を連ねており、これらの巨大企業群が日本経済の屋台骨を支えている構図がわかります。

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規模が大きいとやれる仕事も幅広い。けれど自分の存在感が小さくなることも。

この章でわかること
  • トヨタが圧倒的1位。自動車×商社が上位常連
  • 売上高は“規模感”や“安定性”の指標になる
  • 売上が大きい=人材もシステムも“超組織的”

業界別日本の大手企業ランキング一覧

業界別日本の大手企業ランキング一覧

ひとくちに「大手企業」と言っても、業界によって事業内容や企業文化は全く異なります。ここでは、主要な業界別に代表的な大手企業を紹介します。興味のある業界からチェックして、企業研究の足がかりにしてください。

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業界ごとに“大手”のカラーは違うんだよ!

IT業界の大手企業

DX(デジタルトランスフォーメーション)の波に乗り、社会のインフラを支えるIT業界。システム開発を担うSIerから、通信キャリア、Webサービス企業まで多岐にわたります。

企業名売上高(億円)特徴
NTTデータグループ57,540国内最大手のシステムインテグレーター。官公庁や金融に強み。
富士通37,560ITサービス国内首位級。幅広い業界にソリューションを提供。
日立製作所97,290社会インフラとITを融合させた「社会イノベーション事業」を推進。
ソフトバンクグループ67,565通信事業を基盤に、AI分野への戦略的投資を加速。
KDDI57,540通信事業「au」を核に、金融・エネルギーなど非通信分野を拡大。

総合商社の大手企業

「ラーメンからミサイルまで」と称されるように、あらゆる商材を取り扱い、世界中でビジネスを展開する総合商社。高い給与水準とグローバルな活躍の舞台が魅力で、就活生から絶大な人気を誇ります。

企業名売上高(億円)特徴
三菱商事195,676資源分野に強み。総合力で業界トップを走る。
三井物産133,249金属資源やエネルギー分野が収益の柱。
伊藤忠商事140,299非資源分野(繊維、食料など)に強く、生活消費関連で存在感。
住友商事69,103金属、輸送機、メディアなど幅広い分野で事業を展開。
丸紅72,505食料や電力分野に強みを持ち、穀物取扱量は国内トップクラス。

自動車業界の大手企業

日本のものづくりを象徴する自動車業界。完成車メーカーを頂点に、数多くの部品メーカーが連なる巨大な産業です。現在は「CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」という大変革期にあります。

企業名売上高(億円)特徴
トヨタ自動車459,530世界販売台数トップクラス。全方位での電動化戦略を推進。
本田技研工業204,288四輪・二輪ともに世界的なブランド。航空機事業も手掛ける。
日産自動車126,857電気自動車「リーフ」で市場を牽引。ルノー・三菱自とアライアンス。

食品業界の大手企業

私たちの生活に不可欠な「食」を支える食品業界。景気変動の影響を受けにくく、安定性が魅力です。国内市場の成熟に伴い、海外展開や健康志向の製品開発が成長のカギとなっています。

企業名売上高(億円)特徴
味の素14,392「うま味調味料」で世界首位。アミノ酸技術を医薬・健康分野にも展開。
サントリー食品インターナショナル10,610国内飲料大手。「伊右衛門」「ボス」など有名ブランド多数。
明治ホールディングス11,054牛乳・ヨーグルトなどの乳製品と菓子が二本柱。

建設業界の大手企業

オフィスビルや商業施設、道路やダムといった社会インフラまで、国の基盤を創り上げる建設業界。特に、スーパーゼネコンと呼ばれる大手5社は、国内外で大規模プロジェクトを手掛けています。

企業名売上高(億円)特徴
大和ハウス工業43,802住宅、商業施設、物流施設など幅広い建築事業を展開。
鹿島建設19,797超高層ビル建設に定評。海外展開にも積極的。
大成建設15,400新国立競技場を手掛けるなど、大規模建築プロジェクトに実績多数。
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気になる業界は「3社比較」して違いを理解すると視野が広がります!

この章でわかること
  • IT=成長産業。変化が早いが柔軟性が求められる
  • 商社=グローバル&高収益。体力と地頭がカギ
  • 自動車=変革期(EV・自動運転)に突入。変化への対応力が重要

大手企業に就職するメリット・デメリット

大手企業に就職するメリット・デメリット

「大手企業=安泰」というイメージがありますが、実際に働く上でのメリットとデメリットを正しく理解しておくことが、入社後のミスマッチを防ぐために不可欠です。

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:「大手でよかった!」と「意外とキツイかも…」の両面をチェック!

大手企業で働く5つのメリット

大手企業で働く5つのメリット

大手企業には、中小・ベンチャー企業にはない多くの魅力があります。特に以下の5点は大きなメリットと言えるでしょう。

メリット詳細
1. 安定性が高い経営基盤が強固で、倒産リスクが低いです。経済不況時にも耐えうる体力があり、長期的なキャリアプランを安心して描きやすいです。
2. 給与・福利厚生が充実平均給与が高い傾向にあり、住宅手当や退職金、企業年金といった福利厚生制度が手厚く、生活の安定に繋がります。
3. 教育・研修制度が体系的新入社員研修から階層別研修まで、体系的な教育制度が整っています。未経験からでもプロフェッショナルを目指せる環境があります。
4. 多様なキャリアパス事業部や職種が多岐にわたるため、社内公募やジョブローテーションで多様な経験を積むことが可能です。海外赴任のチャンスも豊富です。
5. 社会的信用度が高い「〇〇社の社員」というだけで、住宅ローンやクレジットカードの審査で有利になるなど、社会的な信用を得やすいです。

大手企業で働く5つのデメリット

大手企業で働く5つのデメリット

一方で、組織が大きいからこそのデメリットも存在します。自分の性格や働き方の志向と合わない可能性もあるため、事前に把握しておきましょう。

デメリット詳細
1. 年功序列の風土成果主義を導入する企業も増えていますが、依然として年功序列の風土が根強く、若手のうちは昇進・昇給が緩やかな場合があります。
2. 意思決定が遅い組織の階層が多いため、稟議などの承認プロセスに時間がかかり、物事の決定スピードが遅くなる傾向があります。
3. 業務が細分化されている仕事が専門化・細分化されており、担当業務の範囲が限定的になりがちです。仕事の全体像が見えにくく、歯車の一つだと感じてしまうことも。
4. 転勤の可能性がある全国・海外に拠点があるため、転勤を伴う異動の可能性があります。ライフプランに影響が出ることも考慮が必要です。
5. 社内競争が激しい優秀な人材が多く集まるため、同期や同僚との競争が激しくなりがちです。昇進や希望の部署への配属には高いパフォーマンスが求められます。
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「安心」と「窮屈さ」は表裏一体。自分に合う働き方を想像してみよう。

この章でわかること
  • メリット:安定、高収入、制度の充実、ブランド力
  • デメリット:年功序列、仕事の細分化、転勤リスク、社内競争
  • “自分が活きる”環境かを見極めることが重要

ランキングの数字に惑わされない!失敗しない企業選びの3ステップ

ランキングの数字に惑わされない!失敗しない企業選びの3ステップ

ここまで様々なランキングを見てきましたが、最も大切なのはランキングの数字を鵜呑みにせず、自分なりの軸で企業を判断することです。ここでは、後悔しない企業選びのための3つのステップを紹介します。

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ランキングより大事な“自分の基準”を持とう!

ステップ1:自己分析で「自分の軸」を明確にする

まず最初に行うべきは、徹底した自己分析です。「自分は仕事を通じて何を成し遂げたいのか」「どんな働き方をしたいのか」「何を大切にしたいのか」を深く掘り下げましょう。
例えば、「グローバルに活躍したい」「専門性を高めて社会に貢献したい」「ワークライフバランスを重視してプライベートも充実させたい」など、あなたの価値観の優先順位を明確にすることが、企業選びの羅針盤になります。

ステップ2:多角的な情報収集で企業を「深掘り」する

自分の軸が見えたら、次は企業の情報を多角的に集めます。ランキングや企業の公式サイトだけでなく、以下の情報源も活用して、企業の「リアルな姿」を探りましょう。

  • 有価証券報告書: 企業の正式な経営状況や事業内容がわかる一次情報です。「事業のリスク」の項目は必読です。
  • 社員の口コミサイト: OpenWorkなどのサイトでは、現役社員や元社員によるリアルな評価(社風、残業時間、人間関係など)を知ることができます。
  • OB/OG訪問: 実際にその企業で働く先輩から、仕事のやりがいや苦労、職場の雰囲気といった生の声を聞くことは、何よりも貴重な情報収集の機会です。

ステップ3:自分の軸と企業情報を照らし合わせる

最後に、ステップ1で明確にした「自分の軸」と、ステップ2で集めた「企業のリアルな情報」を照らし合わせます。
例えば、「成長環境」を重視するなら、研修制度が充実しているか、若手から裁量権のある仕事を任せてもらえる文化があるか、といった観点で企業を評価します。この「自分の軸とのマッチ度」こそが、あなたにとっての「良い会社」を見つけるための最も重要な指標となるのです。

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「どこに入るか」より「どこでどう働くか」。主語を“自分”にして考え

この章でわかること
  • 自己分析=価値観と優先順位を明確に
  • 情報収集=データ+リアルな声を集めよう
  • マッチング=自分の価値観×企業文化が合うか確認

日本の大企業ランキングに関するQ&A

日本の大企業トップ10は?

日本の大企業トップ10は、「売上」「時価総額」「知名度」「グローバル展開」など複数の指標で異なりますが、総合的に見て広く「日本のトップ企業」と言えるのは以下の10社です。

まず筆頭に挙げられるのが、トヨタ自動車
世界有数の自動車メーカーであり、日本のGDPを支える存在とも言われます。売上・利益・社員数すべてが圧倒的です。

次に、三菱商事伊藤忠商事といった総合商社
エネルギー・食品・資源など多角的にビジネスを展開しており、海外事業の比率も高く、エリート就職先としても人気です。

そして、NTT(日本電信電話)とそのグループ企業。
通信インフラを支える巨大企業であり、日本最大級の時価総額を誇ります。

IT系では、ソニーグループソフトバンクグループが代表格です。
ソニーはエンタメから半導体まで多分野に展開し、ソフトバンクは投資事業で世界的存在感を放っています。

金融系では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)
日本最大のメガバンクであり、グローバルにも展開しています。

製造業では、キーエンス信越化学工業
キーエンスは高収益&高年収で有名なBtoB企業、信越化学は半導体材料の世界的トップ企業です。

最後に、任天堂
世界的なゲームブランドを持ち、長期的なブランド力と収益性が評価されています。

「トヨタ、三菱商事、伊藤忠、NTT、ソニー、ソフトバンク、MUFG、キーエンス、信越化学、任天堂」の10社が、日本を代表する大企業と言えるでしょう。

日本の超一流企業は?

「日本の超一流企業」とは、知名度・年収・ビジネス規模・社会的信頼・将来性のすべてを高いレベルで満たしている企業を指します。

その代表格として真っ先に挙げられるのが、トヨタ自動車です。世界トップクラスの売上と技術力を持ち、日本経済の象徴的存在です。

次に、三菱商事伊藤忠商事といった総合商社の最上位層。どちらも高年収・グローバル展開・優秀な人材の宝庫で、就職偏差値でも常にトップクラスです。

また、キーエンスも“知る人ぞ知る超一流”。BtoB機器メーカーながら、営業利益率は日本トップクラスで、平均年収2,000万円超という圧倒的な報酬水準を誇ります。

ソニーグループ任天堂のように、世界で勝負しているエンタメ・IT企業も日本の誇る超一流企業。製品・ブランド力ともに圧倒的です。

そして、NTTグループ(特にNTTドコモ・NTTデータなど)やソフトバンクグループといった通信・インフラ大手も、業界の中核として常に一流の立ち位置にいます。

総じて、「超一流」とされる企業は、世界で通用する技術やサービスを持ち、社会的な影響力と待遇の両方が極めて高い企業ばかりです。こうした企業は、単なる大企業ではなく、“ブランドそのもの”が社会的なステータスになっているが特徴です。

日本で1番大きな会社は?

日本で一番大きな会社は、トヨタ自動車です。

「大きい」の定義にもよりますが、売上高・時価総額・世界的影響力のすべてにおいて、トヨタは日本企業の中でトップを誇っています。

たとえば売上高は毎年30兆円を超え、世界の自動車業界でもトップクラス。従業員数もグローバルで30万人以上にのぼります。さらに、株式市場における時価総額も日本企業で最大規模です。

世界的にも「TOYOTA」というブランドは極めて強く、アメリカやヨーロッパ、アジア各国で販売・生産を展開しており、日本という枠を超えたグローバル企業の象徴といえます。

つまり、「日本一大きな会社=トヨタ」というのは、ビジネス規模でもブランド力でも納得の評価です。

日本の資本金トップ10の会社は?

日本の資本金が最も大きな上場企業トップ10について、2025年7月現在で最新のランキングをわかりやすく解説します。

まず圧倒的に首位にいるのは、日本郵政(株)と(株)ゆうちょ銀行。両社とも資本金は**3兆5000億円(3,500,000百万円)**で、資本金ランキングで並んで1位となっています 。

続いて、資本金額1兆円を超えるトップ企業が続きます。3位には三井住友フィナンシャルグループ(約2兆3459億円)、4位にみずほフィナンシャルグループ(約2兆2568億円)、5位が三菱UFJフィナンシャル・グループ(約2兆1415億円)という金融大手が上位を占めています。

6位は製薬業界の代表格、武田薬品工業。資本金は約1兆6766億円で、研究開発型企業として大規模な資本を持っています。

7位は東京電力ホールディングスで、資本金は約1兆4009億円。インフラ投資が必要な電力事業の特性により、非常に高い額となっています。

8位はNTTドコモ(旧ドコモ通信)、資本金約9497億円。続く9位は日本電信電話(NTT)で約9379億円、10位にはソニーグループが並び、資本金は約8802億円です 。

このように、資本金ランキングでは特に金融業界とインフラ・通信・製薬など、初期投資や信用力が重要な業界の企業が上位を占めるのが特徴です。

2025年7月時点で資本金が特に大きな日本企業を順に挙げると、日本郵政・ゆうちょ銀行・三井住友FG・みずほFG・三菱UFJ FG・武田薬品・東京電力・NTTドコモ・NTT本体・ソニーグループ、といった顔ぶれになります。

高学歴しか就職できない大企業は?

高学歴でなければ就職が極めて難しい、いわゆる「学歴フィルターがある」と言われる大企業は、実際に存在します。特に東大・京大・早慶・旧帝大クラスを中心に採用している企業は、学歴が選考突破の“前提条件”になることが多いです。

代表的なのは、まず外資系戦略コンサル
マッキンゼー、BCG、ベインなどは、ほぼ例外なく高学歴層からの採用。学歴に加えて思考力・英語力・論理性も問われるため、超難関です。

次に、外資金融(投資銀行部門)
ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどは、国内トップ層の大学出身者でも書類で落ちることがあります。

また、総合商社(特に三菱商事・伊藤忠商事)も高学歴重視です。
もちろん人柄や地頭も見られますが、実質的には旧帝大・早慶以外の合格者はかなり少数です。

キーエンス野村證券のIBD部門も、高学歴かつ「尖った何か」を持っている人材を求めており、地頭や経験値も含めて高いハードルがあります。

さらに近年はリクルート、ソニー、楽天、メガベンチャー(サイバー、DeNA、メルカリ)なども、表向きは学歴不問でも、実際には上位大の出身者が大半を占めています。

つまり、「誰でも応募できるが、通過するのは一部の高学歴者のみ」という“実質フィルター型”の企業はかなり多く、就職市場において学歴は今でも一定のパスポートとして機能しています。

日本の三大企業は?

「日本の三大企業」と言ったとき、何を基準にするかで変わりますが、総合的な規模・影響力・知名度・世界的評価をふまえて、最もよく挙げられるのは以下の3社です。

まず一つ目は、トヨタ自動車
言うまでもなく、日本最大の企業であり、世界中でクルマを売り、日本の製造業の象徴です。売上・利益・ブランド力すべてが国内トップ。日本の経済に与える影響も別格です。

次に挙げられるのが、三菱商事
総合商社の頂点に立ち、エネルギー、食料、資源、機械などあらゆる産業に関与しています。グローバル展開も進んでおり、「三菱グループ」の代表格としての信頼性も絶大です。

そして3社目として名前が挙がりやすいのが、NTT(日本電信電話)です。
日本最大の通信企業であり、NTTドコモやNTTデータなどグループ全体で社会インフラを担っています。売上・時価総額・従業員数などでも上位に位置しています。

つまり、「日本の三大企業」として多くの人が認識しているのは
トヨタ、三菱商事、NTT。この3社は、それぞれ製造業・総合商社・通信インフラという、日本経済の柱を支える存在として長年トップを走り続けています。

日本で1番稼げる企業はどこですか?

日本で一番稼げる企業は、キーエンス(KEYENCE)です。

理由はとてもシンプルで、営業利益率が異常に高く、社員一人あたりの利益創出額も日本トップクラスだからです。実際、キーエンスの営業利益率は50%近くに達する年もあり、これは「売上の半分が利益になる」という驚異的な収益構造を意味します。

年収の面でも圧倒的で、平均年収は2,000万円前後(40代で3,000万円超も現実的)。これは外資系企業を除けば日本最高水準です。しかも、基本給に加え、業績連動型のボーナスが非常に高いため、「実力主義かつ高成果型」の代表格とされています。

トヨタやソニーも「規模」で言えば日本を代表する稼ぎ頭ですが、益率や社員個人の報酬水準で見ると、圧倒的にキーエンスがトップです。

「規模ではトヨタ、収益性と個人年収ではキーエンス」が日本で最も“稼げる”企業という結論になります。

日本一ホワイト企業は?

「日本一ホワイト企業」と呼ばれることが多いのは、サントリーです。

その理由は、大きく3つあります。

まず、働き方改革の先進企業として有名です。サントリーは早くから「フレックスタイム」「在宅勤務」「ノー残業デー」などを取り入れており、社員のワークライフバランスを非常に重視しています。

次に、福利厚生や社内制度が充実しています。育休・産休の取得率が高く、男性の育児参加も推奨。さらに「社内カフェ無料」「英語研修」「社内留学制度」など、社員の成長と生活を支える制度が整っています。

そして何より、社風が温かいと評判です。「やってみなはれ」の精神でチャレンジを歓迎するカルチャーがあり、上司との距離も近く、風通しがいい職場として多くのクチコミで高評価を得ています。

もちろん部署や人によって多少の違いはあるものの、「大企業なのに、ぬくもりがある」と評される企業は非常に珍しく、だからこそサントリーは“日本一ホワイト”とまで言われることがあるのです。

大企業に入れる確率は?

大企業に入れる確率は、ざっくり言うと新卒全体の約20〜25%程度です。

文部科学省や経団連のデータなどをもとにすると、毎年大卒の就職者は約45万人。そのうち従業員1,000人以上の「大企業」へ就職するのは約10万人前後とされています。つまり、大卒で就職する人の4〜5人に1人が大企業に入るという計算です。

ただし、これは「大企業に入れるチャンスがある人の割合」であって、希望すれば誰でも入れるという意味ではありません

以下のような要因で確率は大きく変わります。

  • 学歴(難関大は有利)
  • 志望業界・企業の数(人気企業は倍率が高い)
  • エントリー数・面接対策の質
  • インターンやガクチカなどの経験値

たとえば、トヨタや三菱商事のような超人気企業は倍率が数百倍以上にもなり、入社確率は0.1〜0.5%といった世界です。

「大企業に入れる確率」は全体で見れば約20%程度ですが、個人の戦略と準備次第で大きく上げることができるというのが実情です。

まとめ:ランキングはきっかけ。自分だけの軸で後悔のない企業選びを

この記事では、売上高、年収、働きがいといった様々な切り口から日本の大手企業ランキングを紹介し、大手で働くことのメリット・デメリット、そして後悔しない企業選びのステップについて解説しました。

ランキングは、あくまで世の中にどんな企業があるのかを知るための「きっかけ」に過ぎません。大切なのは、その数字の背景にある企業の事業内容や文化、そして働く人々の姿を深く理解しようとすることです。

「大手だから安心」「有名だから良い会社」という思考停止に陥らず、徹底した自己分析を通じて見つけた「あなただけの企業選びの軸」を持って、一社一社と向き合ってください。それが、将来のキャリアに対する漠然とした不安を自信に変え、心から納得できる企業と出会うための唯一の道です。あなたの就職活動が実りあるものになることを、心から応援しています。

日本の大手企業ランキング (1)

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この記事を書いた人

キャリまるのアバター キャリまる 就活キャリアパートナー

元JASDAQ市場の上場企業取締役。かつて事業部長として新卒採用を担当。
「就活は運ゲーではなく、情報と構造で攻略できる」を信条に、さまざまな視点から“勝てる就活戦略”を発信中。
SNSではES添削例・面接突破の思考法や、企業研究・業界研究の視点などを発信。

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